
学習塾の授業形態には、対面式の一斉指導、対面式の個別指導、それに大手の予備校などが行っている映像授業などがあります。そしてそれぞれ授業形態にメリットやデメメリットがあります。また、個人の性格や状況がありますから、どの授業形態がごん人に合っているのかということも一概にはいえません。
そこで今回はあくまで数学に絞って、映像授業のメリットやデメリットをまとめてみたいと思います。よろしければ、塾選びの参考にしてください。
映像授業のメリット
映像授業の主なメリットとして考えられるは以下の点です。
- 繰り返し何度でも見ることができる
- 遠距離の生徒も受講できる
- 自分に合った速さで受講できる
それでは1つずつ見ていきましょう。
繰り返し何度でも見ることができる
映像授業は録画された授業を見る形式なので、対面式の生の授業と違って繰り返し見ることができます。ということは、自分が納得できるまで繰り返し見ることができるということですから、繰り返し見ることで1度きりの授業よりもしっかりと印象に残しやすいと思います。
遠距離の生徒も受講できる
これは動画配信の形式にもよりますが、対面式の授業は集団形式であれ個別形式であれ塾に通わなければいけませんが、自宅でも見ることができる形式の映像授業であれば、自宅から塾が遠くても受講することができます。住んでいる地域によってはこれは大きなメリットだと思います。
自分に合った速さで受講できる
一斉指導の場合は、クラスのレベルによってレベルやペース配分が決まっているので自分がそのペースに合わせるしかありません。しかし映像授業の場合は、自分1人で映像を見るわけですから、自分の好きなペースで受講できます。1つ1つ納得・理解しながら受講できるので、自分に合った速さで受講できるということです。
映像授業のデメリット
- 質問ができない
- 適切な練習問題を与えてくれない
- 競争ができない
- 強い意志が必要
デメリットも1つずつ見ていきます。
質問ができない
映像を見るだけの一方的な授業では質問はできません。これはかなりのデメリットですね。本当は理解できていないのに、説明を聞いて理解できたつもりになってしまっているかもしれません。あるいは、理解できないまま終わりという可能性だってあります。質問するということはいろいろな意味でとても重要ですから、納得できないことをその都度質問できないという点はかなりのデメリットだと思います。特に数学が苦手でその克服を目指している人であればなおさらです。
適切な練習問題を与えてくれない
数学の問題を解けるようにしたい生徒にとって、問題演習は必要不可欠だと思います。問題演習で理解を〝解ける〟段階にするのです。しかも必要な問題の内容・レベルには個人差があります。理想は学習内容と習熟度に合わせて相応しい問題演習をすることです。それがないと、習いっ放しで定着度も低いと思います。
数学の勉強において問題演習は欠かせません。それに演習する問題選びも大切になってきます。ここでは、学力の身に付く練習問題の選び方について説明します。
競争ができない
これは個別指導のデメリットでもあることですが、映像授業も1人で受講するわけですから、クラスメイトや友人との競い合いのような競争が生まれません。自分の成長を実感できる要素が少ないことにもなります。勉強するうえでこの競争心というやつは非常に大切ですから、この競争ができないという点はかなりのデメリットです。
強い意志が必要
対面式の授業であれば集団であれ個別であれ指導してくれる講師がいるわけですから、多かれ少なかれ自然に緊張感が生まれ、その状態で勉強に臨むことができるわけです。それに対し映像授業では自分の意志でやる気を持って取り組まなければなりません。強いやる気と意思が必要ということになります。励まされることも叱られることもなくモチベーションを維持するのは難しいですよね。
最後に
上記メリットとデメリットはあくまで数学に限定した分析です。科目によっては異なるところもあると思います。
最終的に塾選びにおいて大切なことは、『友人が通っているから』とか『実績があるから』とかではなく、『その学習塾が自分に合っているかどうか』ということだと思います。非常に大切なことですからしっかり吟味して慎重に選んでもらいたいと思います。