
「自分は数学は苦手だから頑張っても無駄だ。」なんて意識を持っていませんか。自然に思うことでしょうが、そういった意識は数学の勉強にとって非常に邪魔な存在です。なぜ「数学が苦手だ。」と思ってはいけないのかということや意識を改善する方法を以下にまとめますので、高校生の皆さんは参考にしてください。
自己暗示をくりかえしていませんか?
数学の苦手な生徒によくあるパターンなのですが、小学校に入学し算数がだんだん難しくなってくると、いつの時期からか「自分は算数・数学は苦手だ。」と繰り返し考え、まるで自己暗示の様にず~っと思い続けていませんか。そういう人は、中学校になり問題が難しくなると、一層そんな考えを強め「自分は数学は苦手だからできなくても仕方がない。」と勝手に自分を納得させている傾向があります。つまりそれは、長い年月をかけて自分で自分に「数学はできない」と自己暗示をかけ続けているようなものです。そして高校生になるころにはしっかり自己暗示が完成しているというわけです。
この苦手意識というやつは、高校数学を得意にするためには非常に邪魔な存在です。ですから、「高校数学を得意にしたい!」と思っている皆さんは、そんな無用な意識はさっさと捨ててしまいましょう。「自分にもできるはずだ!」と前向きな気持ちで数学の勉強に取り組んでください。
もっともいきなりそんなこと言われても長い時間かけて完成した自己暗示を簡単に変えることができるはずありませんよね。私もその通りだと思います。ですから以下に示す方法を試してみてください。きちんと取り組んでさえくれれば、きっと改善できると思います。
高校数学への苦手意識を改善する具体的な方法
今から苦手意識を改善する方法を書きますが、長い年月かけて積み重ねた意識をそんなに簡単に変えることができるはずはありません。時間がかかっても真剣に数学への意識を変え得意にしたいと思う人だけ読んでください。
短期的な小さな目標を設定
まずは簡単な目標を設定しましょう。特にこれじゃないといけないというわけではありませんが、とりあえずは学校の中間テストや期末テストが最適だと思います。もし夏休みなんかであれば、休み明けの課題テストなども良いと思います。
とにかく範囲が決まっているテストを設定します。そしてそのテストの範囲を徹底的に勉強してください。他の科目以上に時間を使います。できれば個別指導の塾などに通って、きちんとした先生に質問しながらが良いと思います。テスト範囲の教科書の例題など、解法をすべて暗記し何も考えなくても解き方がわかる状態にします。
この時点で「できない。」は無しです。真剣に勉強すればできます。もしできなければ、それはまだ勉強が足りないということです。できるようになるまでしつこく反復練習します。まだここでは、本当の数学の力とかそういう事ではなく、とにかく点数を取ることに全力を注ぎます。
成功体験を繰り返す
同じように学校の中間テストや期末テストで点数を取ることを繰り返しましょう。繰り返すことが小さな自信に繋がります。それが成功体験の積み重ねとなり意識の改革につながるのです。2,3回繰り返せば自然に意識は変わっていることしょう。
その頃には「次のテストでも悪い点数は取りたくない!」という意識がきっと芽生えていると思います。この状態まで来たら意識改革は成功なので、今度は本当に数学の力をつけるということを意識する必要があると思います。
最後に
簡単に書きましたが、これにはかなりの努力が必要です。独力だけで頑張るのはやっぱり難しいですから、場合によっては、塾に頼るなどの対策も必要ではないかと思います。アドバイスや励ましの言葉があった方が人は頑張れます。大変ですが、数学に苦手意識を持っている人が数学を得意にするためには必要な過程です。騙されたと思って全力でテストの勉強に取り組んでみてください。それができればほとんどの人はうまくいくと思います。
あっ、勘違いしないでくださいね。真剣に数学の勉強に取り組むのはテスト前だけではありませんよ。普段の勉強からということですからね。高校数学が得意にできるようにしっかり頑張ってくださいね。